モーニングページは、作家でアーティストのジュリア・キャメロンが著書『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で紹介した、創造性を回復するためのテクニックです。
ルールはシンプル。朝起きてすぐ、手書きで3ページ、思い浮かぶことを何でも書く。それだけです。
モーニングページとは
モーニングページは日記ではありません。芸術作品でもありません。「意識の流れ」をそのまま紙に出す作業です。
基本ルール
- 朝起きてすぐに書く(目覚めてから他のことをしない)
- 手書きで3ページ書く
- 誰にも見せない
- 内容を判断しない
- 毎日続ける
「モーニングページは脳の排水溝のようなものだ」——ジュリア・キャメロン
なぜ朝なのか
朝、目覚めてすぐの時間は「検閲官」(内なる批判者)がまだ目を覚ましていません。論理的思考や自己批判が働く前に書くことで、より深い自分にアクセスできます。
また、1日の始まりに頭の中をクリアにすることで、その日をより集中して過ごすことができます。
モーニングページの効果
頭の中がクリアになる
頭の中でぐるぐる回っている思考を紙に出すことで、精神的なスペースが生まれます。
創造性が高まる
内なる批判者を静めることで、新しいアイデアや創造的な発想が生まれやすくなります。
自己理解が深まる
書き続けることで、自分でも気づいていなかった感情、欲求、パターンが見えてきます。
問題解決力が上がる
問題を書き出すことで、無意識が解決策を探し始めます。書いているうちにひらめきが生まれることもあります。
不安やストレスが減る
心配事を紙に出すことで、頭の中で反芻することが減ります。
モーニングページの書き方
準備するもの
- ノート(A4サイズ推奨)
- ペン
- 静かな場所
ステップ
- 朝起きたら、他のことをせずにノートとペンを手に取る
- 頭に浮かぶことを何でも書き始める
- 文法、スペル、内容を気にせず書き続ける
- 3ページ埋まるまで止まらない
- 書き終わったら、読み返さずにノートを閉じる
何を書けばいいかわからない時
「何を書けばいいかわからない」と書いてください。「眠い。コーヒーが飲みたい。今日は天気がいい」——そんな内容で構いません。書き続けていると、いつの間にか深い内容が出てきます。
よくある質問
Q: 3ページは長すぎます
A: 最初は1ページから始めても構いません。ただ、3ページという「多すぎる」量が、検閲官を疲れさせ、本当の自分を出す効果があります。
Q: パソコンやスマホで書いてもいい?
A: 手書きが推奨されています。手書きの方がゆっくり書くため、思考とつながりやすく、また「編集したい」という衝動を抑えられます。
Q: 毎日続けられません
A: 完璧を目指さないでください。飛ばした日があっても、翌日また始めればOKです。継続することが大切です。
Q: 書いたものを読み返していい?
A: 少なくとも8週間は読み返さないことが推奨されています。読み返すと自己検閲が始まり、自由に書けなくなります。
モーニングページとSoul Compass
モーニングページが「排出」だとすれば、Soul Compassでの内省は「対話」です。両方を組み合わせることで、自己理解がさらに深まります。
朝はモーニングページで頭をクリアに、夜はSoul Compassで1日を振り返る——そんな習慣はいかがでしょうか?
