お金・ライフ 2024.12.18 · 読了時間 9分

お金の価値観を見直す
パートナーとのすり合わせ方

「お金の使い方で揉める」——カップルや夫婦に最も多いトラブルの一つです。お金の価値観を理解し、パートナーとすり合わせる方法を解説します。

お金の価値観

「なんでそんな無駄遣いするの?」「ケチすぎない?」

お金の価値観の違いは、カップルや夫婦間で最も多いトラブルの原因の一つです。調査によると、離婚原因の上位にお金の問題が常にランクインしています。

しかし、お金の価値観に「正解」はありません。大切なのは、自分のお金の価値観を理解し、パートナーと対話することです。

お金の価値観とは

お金の価値観とは、お金に対する考え方、お金との向き合い方、お金の使い方の傾向のことです。これは幼少期の経験、親の影響、人生経験によって形作られます。価値観の中でも、お金に関する価値観は特にパートナーとの関係に影響を与えます。

お金の価値観に影響を与える要因

  • 家庭環境:裕福だったか、経済的に苦労したか
  • 親の教え:「お金は大切にしなさい」「お金は使うためにある」など
  • 過去の経験:金銭的な成功や失敗の経験
  • 文化的背景:お金に対する社会的な価値観
  • 性格:リスクを取れるか、安全志向か

5つのお金の価値観タイプ

お金の価値観は、大きく以下の5タイプに分類できます。あなたはどのタイプですか?

1. 貯蓄型(セーバー)

将来への備えを最優先し、貯金することに安心を感じます。

  • 毎月決まった額を貯金する
  • 無駄遣いを極力避ける
  • 「もしもの時」のために備えたい
  • 借金を非常に嫌う

長所:経済的に安定しやすい
課題:今を楽しむことを忘れがち、ケチと思われることも

2. 消費型(スペンダー)

お金は使うためにあると考え、今を楽しむことを重視します。

  • 欲しいものは買う
  • 体験や思い出にお金を使う
  • 「人生は一度きり」という考え
  • お金を使うことでストレス発散

長所:人生を楽しめる、経済を回す
課題:貯金が苦手、将来の備えが不安

3. 投資型(インベスター)

お金を増やすこと、資産形成に関心が高いタイプです。

  • 投資や資産運用に積極的
  • お金に働いてもらうという考え
  • 長期的な視点でお金を考える
  • 金融リテラシーが高い

長所:資産を増やせる可能性
課題:リスクを伴う、投資に時間を取られる

4. 贈与型(ギバー)

他者のためにお金を使うことに喜びを感じます。

  • プレゼントを贈るのが好き
  • 寄付や慈善活動に関心がある
  • 人におごることが多い
  • お金で人を幸せにしたい

長所:人間関係が豊かになる、社会貢献
課題:自分のための貯金が後回しになりがち

5. 無関心型(アボイダー)

お金について考えることを避けるタイプです。

  • 家計管理が苦手
  • お金の話を避けたがる
  • 「なんとかなる」と思っている
  • お金に対して不安を感じやすい

長所:お金に執着しない
課題:経済的な問題を見過ごしやすい

「お金は良い召使いだが、悪い主人でもある」——フランシス・ベーコン

パートナーとお金の価値観が合わない時

よくある衝突パターン

貯蓄型 × 消費型

  • 「なぜそんなに貯金ばかり?人生楽しまないと」
  • 「なぜそんなに使うの?将来のことを考えて」

投資型 × 貯蓄型

  • 「現金で持っているだけではお金は増えない」
  • 「投資は怖い、元本保証がないと不安」

贈与型 × 貯蓄型

  • 「人のためにお金を使いたい」
  • 「まず自分たちの将来を考えて」

お金の価値観をすり合わせる方法

ステップ1:お互いの価値観を言語化する

まず、お互いのお金の価値観を理解することから始めましょう。カップル・夫婦の価値観のすり合わせについては「価値観の違いを乗り越える方法」も参考にしてください。

話し合いの質問:

  • あなたにとってお金とは何ですか?
  • お金を使って幸せを感じるのはどんな時?
  • お金について不安を感じるのはどんな時?
  • 子どもの頃、家庭でお金についてどう教えられた?
  • お金に関する成功体験・失敗体験は?

ステップ2:「なぜ」を理解する

パートナーのお金の価値観の背景を理解しましょう。

例:パートナーが極端に貯金にこだわる場合

  • 子どもの頃に経済的に苦労した経験があるかもしれない
  • 「お金がないと不安」という深層心理があるかもしれない
  • 背景を知ることで、単なる「ケチ」ではないと理解できる

ステップ3:共通の目標を設定する

お金の使い方で揉める前に、共通の目標を設定しましょう。

  • 短期目標:今年の旅行、家電の購入など
  • 中期目標:車の購入、住宅の頭金など
  • 長期目標:老後資金、子どもの教育費など

共通の目標があると、日々のお金の使い方の判断基準ができます。

ステップ4:ルールを決める

二人で守るお金のルールを決めましょう。

  • 毎月の貯金額・投資額
  • 自由に使えるお小遣いの額
  • 〇〇円以上の買い物は相談する
  • 家計管理の方法(別財布 or 共有 or ハイブリッド)
  • 定期的な家計ミーティングの日程

ステップ5:個人の自由を尊重する

すべてのお金の使い方を管理しようとすると、窮屈になります。お互いに自由に使える「個人枠」を設けましょう。

個人枠の範囲内であれば、相手が何に使っても口出ししないというルールにすると、ストレスが減ります。

お金の話し合いのコツ

責めない、批判しない

「なんでそんな無駄遣いするの?」という言い方ではなく、「私は将来が不安だから、貯金を増やしたいと思っている」と、自分の気持ちを伝えましょう。

定期的に話し合う

問題が起きてから話し合うのではなく、月に一度など定期的に家計について話し合う時間を設けましょう。

数字で見える化する

感覚ではなく、実際の数字を見ながら話し合うと、感情的になりにくいです。家計簿アプリなどを活用しましょう。

専門家の力を借りる

どうしても折り合いがつかない場合は、ファイナンシャルプランナーなど第三者の意見を聞くのも一つの方法です。

自分のお金の価値観を見直す

パートナーとのすり合わせだけでなく、自分自身のお金の価値観を振り返ることも大切です。

  • 今のお金の価値観は、自分で選んだものか、親から引き継いだものか?
  • そのお金の価値観は、今の自分に合っているか?
  • お金に対する不安や執着は、どこから来ているか?
  • お金と幸せの関係をどう考えるか?

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お金の価値観は、より深い価値観——安心、自由、成長、貢献など——と結びついています。自分が本当に大切にしていることを理解すると、お金との向き合い方も変わってきます。

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